HSBCとスタンチャートが香港初期ステーブルコイン免許へ、銀行主導モデルが始動

HSBCとスタンチャートが香港初期ステーブルコイン免許へ、銀行主導モデルが始動

Last Updated on 2026年3月16日 by oba3

香港でステーブルコイン制度が実装段階に入ろうとしている。報道によれば、HSBCとスタンダードチャータードが香港の初期ステーブルコイン発行ライセンス取得組に入る見通しだ。暗号資産企業ではなく大手銀行が発行主体となる可能性があり、香港が銀行主導のデジタル資産制度を構築しようとしていることが浮き彫りになっている。

目次

香港ステーブルコイン免許とは何か

香港では2025年に法定通貨連動型ステーブルコインの規制制度が導入され、香港金融管理局(HKMA)が発行体のライセンス制度を管理している。制度の目的は、急速に拡大するステーブルコイン市場を規制下に置きつつ、金融センターとしての香港の競争力を高めることにある。

今回の報道では、HSBCとスタンダードチャータードといった国際銀行が初期の発行体候補として浮上している。これは、ステーブルコイン発行を銀行システムの内部に取り込もうとする制度設計を示している。

なぜ銀行が発行主体になるのか

従来のステーブルコイン市場は、TetherやCircleのような暗号資産企業が主導してきた。一方で香港の制度は、銀行の信用管理やコンプライアンス能力を前提にしたモデルに近い。

銀行が発行主体となることで

・準備資産の透明性
・規制監督の強化
・金融システムとの接続

を確保できる。

つまり香港の制度は、ステーブルコインを既存金融システムの外側で拡大させるのではなく、銀行インフラの内部に組み込む方向で設計されている。

アジアの金融制度モデルになる可能性

香港の制度が示すのは、ステーブルコイン市場の「銀行化」ともいえる流れだ。

銀行が発行主体となることで、企業決済や国際送金など既存金融インフラとの接続が容易になる。特にアジアのクロスボーダー取引では、デジタルドル型の決済手段としての需要が高まる可能性がある。

もし香港の銀行主導モデルが機能すれば、他の金融センターも同様の制度設計を採用する可能性がある。今回の動きは、ステーブルコインが暗号資産市場のツールから金融制度の一部へ移行する転換点を示している。

暗号資産規制の基本

規制関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Web3をやさしく解説するOba3

目次